料金はどのくらい?

芸妓をあげて遊ぶための料金のことを花代または玉代と言います。
昔、芸妓の卵を「半玉」と言いましたが、それは「玉代が半分の半人前」の意味から付けられました。花代のことを「線香代」と言うこともありますが、それは芸妓がお座敷にあがっている時間を線香で計り、「線香1本で○円」と決まっていたからです。

名前はどうやって決めるの?

昔は踊りや常磐津など邦楽の世界で名跡を継ぐこともあったので、本名以外を名乗ることもありました。戦後は本名で統一されましたが、現在は漢字をひらがなに変えて名乗る場合もあれば、芸名を名乗る場合もあるようです。またお名前を呼ぶときは「○○姐さん」と呼ぶことが多いです。

着物やかつらにきまりはあるの?

正月には正装として紋付きの着物を着ますが、それ以外の普段のお座敷では季節や気候に合わせた着物を着ます。例えば、6月は単衣、7月~8月は絽(ろ)、9月から再び単衣、といった具合です。
また髪型は、昔は自分の髪を使って結っていましたが、戦後になるとかつらも使うようになりました。昭和30年代で30~40万円もしたという高級品でした。

お座敷での心得は?

お客様と話をする時には、基本的に聞き役。また、先輩の芸妓がお客様と話をしている時には邪魔をしない、というルールもありました。 さらに、お酒を飲んでも食べ物は一切口にしないのが基本。たとえお客様に「一緒に食べよう」と言われても、先輩の芸妓が手をつけるまで食べてはいけませんでした。

お座敷遊びってどんなことをするの?

現代のジャンケンやハンカチ落としのような、誰でもその場で簡単にできる遊びがほとんど。共通するのは、負けたらお酒を飲むこと。そのため芸妓の中にはお酒が強い人も多いようです。

お座敷のマナーは?

芸の披露の最中は、箸を置き、飲食もお酌もしないで芸を楽しむのが基本。それ以外に難しいマナーはありませんので、リラックスしてお食事と芸を楽しんでください。昔は畳に薬膳でしたが、今はテーブルに様変わり。足がしびれる心配もいりませんよ。

どうやって芸妓さんを呼ぶの?

まずは、宴会を行う料亭(喜の字・八幡町、駒龍・本町、京極・大通など)に相談してください。芸妓さん一人当たりの料金がしっかり決められていますので、予算や目的に応じて人数や芸の内容などをアレンジしてくれるので安心です。

芸妓さんにお酒を勧めてもいいの?

食べ物は一切口にしませんが、お酒を飲むのは大丈夫!宴席では芸妓さんがお酌をしてくれますので、そのお返しに勧めると会話も弾みます。飲み過ぎに気をつけてゆっくり楽しみましょう。

ドレスコードはあるの?

特にありませんが、畳が傷まないよう足袋か靴下かストッキングを履きましょう。例えば何か赤いものを身につける、少しだけ仮装する、全員お着物など、それぞれの好きなドレスコードでお座敷を上げる方もあります。

制作・発行:盛岡芸妓応援プロジェクト