芸妓の紹介

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盛岡芸妓が使うもりおか言葉

活字ではなかなかお伝えしがたい盛岡弁の魅力。
少しだけ雰囲気を味わっていただくため、とある冬の日、お座敷での話し言葉から載せてみましょう。

おばんでござんすぅ
おすばらぐ(お暫らく)でござんすたぁ
今日は雪降るなが おでって(お出でになって)
いだだいで おありがどござんすぅ
どうぞ ごゆっくり めさって(召さって) 
おでって くなんしぇ(ください)!

お飲み物は 何ぬ めさんすぅ?
まんつ ビールっこで 
喉潤すていだだいでがら 後 
酒っこぬ めさんすが?
じゃじゃじゃ! わだす(私)も
べっこ(少し)お流れ頂戴すあんす

とごろで ご案内いだだいだ そちらの
おぎゃく(客)さんは他所の方ど 
おみうげ(お見受け)しあんすたが 
ぶじょほ(不調法)だども 処の習いで 
盛岡弁で お相手させで いだだぎあんすので
おいしぇって(お許しになって) くなんしぇや

今晩は 地元岩手の獲れたて食材料理ど 
地酒っこを ごゆっくり楽しんで 
おでってくなんしぇ

今日はどうもおありがどござんすた
まだ つけぇうづぬ(近いうちに) 
おでってくなんしぇや
そどぁ(外は) すっかる 
すみ(凍み)でらがら おあすもど(お足下)
きつけで(気を付けて)
おでんせや(お出で下さいね)!

いかがでしょうか?実際耳にすると、なんとも言えない温かみがあります。
お座敷で過ごす時間の中で、またひとつ盛岡の優しさを感じていただけることでしょう。

編集:盛岡弁語り部  中谷 眞也