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●盛岡冷麺
冷麺のルーツは朝鮮半島の平壌ですが、昭和の初めに日本へ伝わりました。本場の冷麺はそば粉を使いますが、盛岡の冷麺は片栗粉と小麦粉を混ぜてこねたもので、シコシコといったコシの強い歯ごたえが特徴です。これに秘伝のスープにキムチ、そしてその辛さをやわらげてくれる季節の果物、ゆで卵。一度食べれば後を引く味です。 |
●南部せんべい
南部せんべいは、古くは南部家の野戦食だったといわれ、すでに250余年の歴史を持つせんべいです。小麦粉をこね、ゴマをまぶして型に入れ堅く焼き上げたもので、淡泊のうちにもゴマと塩の味で独特の風味があり、かむほどに味が出てくる素朴なものです。現在、ゴマの他に、ピーナッツ、麦、シソせんべいなどもあります。 |
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●南部鉄器
北上山系は古くから製鐵が盛んでした。南部藩では14世紀末にすでに武器を鋳造していましたが、19世紀初頭に鉄瓶を考案、製造販売をはじめ、一般にも普及するようになりました。
南部鉄器を代表する茶の湯釜、鉄びんはこの伝統的な技法を受け継いでいる現代の名工によって一品ごとに製作される格調高い工芸品です。 |
●南部古代型染
藩政時代、武家の間で袴や裃、小袖などに使われていた図柄を、現代に生かした型を用いて染められているもので、文様は格調高く、気品のある美しさが魅力です。 |
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●紫根染
品質の良さでは名高い南部紫の根を染料とするこの紫根染は、南部藩主が諸侯への贈り物としても用いていたものであり、紫根染料と巧みな絞り文様とが溶けあって独特の品格があります。
また、この紫根染と同じ技法で茜草を染料とする茜絞り染もあります。 |